整形外科

整形外科(一般・脊椎外科・リウマチ・関節外科・手の外科・スポーツ整形外科)

 診療内容特長

■整形外科専門医認定病院
整形外科では、年間総手術例数は約1000件で、脊椎変形・側弯症手術、全人工膝関節置換術、骨盤骨折の観血的整復固定術や遊離血管柄付複合組織移植術といった大学病院以外ではあまり行われない高度な手術も多く行っています。特に、緊急手術を要する切断再接着術は24時間受け入れ体制をとっており、切断指再接着術は技術・実績ともに高い評価を得ています。また、術後のリハビリテーションにも力を入れており、多くの理学療法士、作業療法士が常勤しています。

■日本手の外科学会認定センター
手の外科では、「日本手外科学会」より手の外科基幹病院の認定を受け、さまざまな手の疾患、腕の疾患について神経、腱、血管、靱帯、骨などの治療を行います。手術用顕微鏡を使用して、切断された神経や血管などの微細構造を修復したり、別の部分から組織を移植するマイクロサージャリーも実施しています。また、手根管症候群に対する低侵襲の内視鏡手術も実施しています。手に異常が起こると、食事をする、持つ、キーボードを打つなどの日常生活やスポーツ活動に障害が生じます。手や指、腕に異常を感じたら、お早めにご相談ください。

●脊椎外科・リウマチ関節外科
脊椎外科では、保存的治療を優先し、保存的治療無効例に対しては手術療法を実施します。特に脊柱変形、側弯症に対する手術治療も積極的に行っています。必要に応じて破綻した脊椎の安定化を図るための金属による内固定術(インスツルメンテーション)も導入しています。安全第一でかつ体への負担が少ない手術療法により、手術翌日からの歩行、術後数日での退院も可能です。また、リウマチ関節外科もすべての部位に対応可能です。画期的な進歩を遂げている最新治療法を取り入れ、患者さまのQOL(Quality of Life)の向上に貢献しています。

●スポーツ整形外科
スポーツ選手の治療を積極的に手がけています。捻挫、骨折、脱臼などの1回の衝撃で起こるスポーツ外傷だけではなく、テニス肘、ゴルフ肘、ランナー膝などの使いすぎによるスポーツ障害にも取り組んでいます。例えば、頻度の高い膝関節のスポーツ障害においては、原因である靭帯や軟骨にMRIを用いて的確な診断および治療を行います。投薬などの内科的治療のほか関節注射、神経ブロックなどの各種保存的治療とともに外科的手術を行い、運動機能を正しく保つ総合的な治療を行います。


医師プロフィール

 田北武彦(Takita Takehiko)

田北会理事長・田北病院名誉院長
日本医療法人協会理事
日本医療法人協会奈良県支部長
奈良県介護老人保健施設協議会幹事
奈良県臨床整形外科学会理事
奈良県手の外科懇話会世話人

 専門医・学会認定医

日本整形外科学会専門医
日本医師会認定産業医
日本医師会スポーツ認定医
日本整形外科学会リウマチ認定医

 所属学会

日本整形外科学会
日本救急医学会
日本マイクロサージャリー学会
中部日本整形外科災害外科学会
日本手外科学会

 プロフィール

昭和19年1月 : 大和郡山市に生まれる
昭和45年3月 : 奈良県立医科大学卒業
昭和45年4月 : 奈良県立医科大学整形外科入局
昭和45年6月 : 医師免状取得
昭和47年1月 : 国立奈良病院勤務
昭和49年1月 : 大淀町立病院勤務
昭和50年1月 : 奈良県立医科大学勤務
昭和56年7月 : 医療法人田北会田北病院副院長に就任
昭和58年4月 : 日本整形外科学会認定医取得
昭和62年3月 : スポーツ医認定
昭和63年3月 : 奈良県大和郡山市医師会理事に就任
平成元年9月 : リウマチ認定医
平成2年11月 : 医療法人田北会理事長に就任
平成2年11月 : 田北病院院長に就任
平成3年 5月 : 日本医師会認定産業医取得
平成6年 5月 : 日本医師会認定健康スポーツ医取得
平成27年 1月 : 田北病院名誉院長に就任

 メッセージ

社会医療法人田北会では田北病院、介護老人保健施設「幸寿苑」、田北会居宅介護支援事業所、訪問看護ステーション「なのはな」、訪問リハビリテーション、田北看護専門学校を併設し、医療・介護・福祉の一貫体制を確立しています。子どもから成人、老年にいたるまでの一生をケアする地域のホームホスピタルとして、「自分が患者さまだったら」と考える事ができるやさしさを持つ誠実なスタッフが、一丸となって医療・介護・福祉のトータル・ライフケアを実践しています。
田北病院では、最善の治療を行うため、常に最新の医療技術と医療設備を装備し、患者さまを中心としたチーム医療を行っています。また、医療・介護・福祉における「心のやすらぎ」を大切にしています。人間には自然治癒力があり、その力は環境によって、より大きくなります。田北病院では、「ここに来るだけでホッとできる」と安心していただける環境を整備しています。郡山城址の追手門を入ると「菜の花の中に城あり郡山」と記した許六の句碑があります。菜の花は生命力が強く、花言葉は「快活」です。私自身の故郷でもあります郡山は、菜の花のお城の町でもあります。その町にふさわしく、皆さまが快活で健やかな生活を送れますように、これからも誠心誠意努力してまいります。


 川西 弘一(Kawanishi Koichi)

奈良県立医科大学整形外科臨床教授

 専門医・学会認定医

日本整形外科学会 専門医
日本リウマチ学会 専門医
日本スポーツ協会 スポーツドクター

 所属学会

日本整形外科学会
日本手外科学会
日本リウマチ学会
中部日本手外科学会
日本肥満学会

 プロフィール

昭和61年3月 奈良県立医科大学 卒業
昭和61年5月 奈良県立医科大学附属病院 臨床研修医(整形外科)
昭和61年7月 香川医科大学附属病院 臨床研修医(整形外科)
昭和62年7月 奈良県立医科大学附属病院 臨床研修医(整形外科)
昭和63年1月 高宮病院 整形外科 勤務
平成元年4月 奈良県立医科大学大学院医学研究科 入学
平成 5年3月 奈良県立医科大学大学院医学研究科 終了
平成 5年4月 天理市立病院 整形外科 勤務
平成 7年7月 奈良県救命救急センター 勤務
平成10年7月 奈良県立医科大学 助手(救急医学)
平成11年4月 奈良県立医科大学 講師(救急医学)
平成12年7月 社会医療法人田北会田北病院 整形外科 勤務
平成27年11月 社会医療法人田北会田北病院 整形外科 非常勤
平成27年12月 医療法人つぼみ会かわにしクリニック 開院
令和5年12月 社会医療法人田北会田北病院 院長 就任

 メッセージ

2023年12月19日付けで田北病院の院長に就任いたしました、川西弘一です。
平成12年(2000年)7月に奈良医大から当院整形外科に配属になってから常勤・非常勤医を通して今年で24年間田北病院に勤めております。更に高校時代の3年間を足せば27年間大和郡山に通っております。
整形外科部長時代には切断指再接着術、遊離組織移植術をはじめとするマイクロサージャリー、手の外科手術を中心に、多岐にわたる整形外科手術に携わりました。平成27年12月大和高田市にかわにしクリニックを開院してからは非常勤医師として、当院の水曜外来と月曜手術を担当し、新しい生物学的製剤を用いた関節リウマチの治療にも励んでまいりました。
この度、開業医が病院長に就任するという異例な状況(かわにしクリニック新院長は田北武彦が就任)になった背景には、長期にわたる新型コロナ禍と研修医制度や医師の働き方の改革の問題があります。
多くの病院や施設がコロナ感染によって機能がたびたび麻痺し、大切な患者さんを亡くしました。患者さんやご家族と病院間の交流が希薄になり、本来、病と闘うはずの病院が小さな病魔によって疲弊してしまい、優れた医療スタッフが他業種に転職する事態も生じました。
新しい研修医制度や働き方改革によって、医療スタッフが都会の大病院に集中する傾向が強まり、住民の高齢化が進んだ、地方都市は今後ますます相対的な医療スッタフ不足になっていくことが懸念されます。
私はこの8年間、小さな開業医であったがゆえにコロナ禍にも疲弊せずに、迫りくる長寿社会の医療・福祉全般を目の当たりにしてきました。ポストコロナの田北病院では、再び研ぎ澄まされた医療を惜しみなく、きめ細やかに、平等に運用し、田北病院を応援し、頼っていただいている患者さんや医療福祉関係者の方々の期待に沿えるよう、そして15歳の時に、この地で医師になることを目指した私自身の期待に応えるために田北病院の院長職を引き受けました。
地域の皆さまに寄り添い、必要な医療サービスを提供することが私たちの使命と考えています。


 大庭真央(Oba Mao)

脊椎関節外科部長

 専門医・学会認定医

日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会スポーツ医
日本整形外科学会脊椎脊髄病医

 所属学会

日本整形外科学会
中部日本整形外科災害外科学会
日本脊椎脊髄病医学会
日本側彎症学会

 メッセージ

天理よろづ相談所病院にてお世話になっておりましたが、平成28年より廣藤院長の伝手にて田北病院にてお世話になることになりました。これまで以上に病診連携に努めたいと考えております。なにかあればご相談いただければと思います。よろしくお願いたします。


 中村敏夫巳(Nakamura Toshifumi)

整形外科部長

 専門医・学会認定医

日本整形外科学会
日本手外科学会

 所属学会

日本整形外科学会
日本手外科学会

 プロフィール

平成6年3月 : 三重大学医学部卒業
平成6年5月 : 奈良県立医科大学整形外科入局
平成8年7月 : 基幹病院にて診療に携わる
平成20年7月 : 奈良西部病院勤務
平成27年4月 : 田北病院整形外科部長

 メッセージ

手外科領域の専門ですが、整形外科全般の診察も行いますので、手外科の分野以外の疾患もご相談下さい。



 

 井上 貴雅(Inoue Takanori)

整形外科医師

 専門医・学会認定医

日本整形外科学会専門医
日本医師会認定産業医

 所属学会

  日本手外科学会
  日本マイクロサージャリー学会
  日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
  日本骨折治療学会
  中部日本整形外科・災害外科学会


 メッセージ

骨折や靭帯損傷などの外傷から、各種慢性疾患まで幅広くご相談いただけましたらと思います。昔ながらの医療ではなく、治療選択肢や各治療のメリットデメリットもお話ししながら治療方針を決めていくことができたらと思います。
皆様の今後をよりよくするために一緒に考えていきましょう。


 廣藤榮一(Hirofuji Eikazu)

田北病院 顧問
日本側彎症学会 名誉会員
日本脊椎外科同好会 幹事
中部日本整形外科災害外科学会 功労会員
奈良県医師会整形外科部会 元理事・現評議員
大和郡山市医師会 理事
元近畿大学医学部 整形外科講師
元京都大学医学部 整形外科臨床教授
奈良県立医科大学 整形外科臨床教授

 専門医・学会認定医

日本整形外科学会専門医
日本脊椎脊髄病学会指導医
日本整形外科学会脊椎脊髄病医
元日本リウマチ学会専門医
元日本整形外科学会スポーツ医

 所属学会

日本整形外科学会
日本脊椎脊髄病学会
日本側彎症学会
日本脊椎脊髄神経手術手技学会
日本脊椎外科同好会
中部日本整形外科災害外科学会

 プロフィール

昭和18年6月 : 京都に生まれる
昭和45年3月 : 京都大学医学部卒業
昭和45年4月 : 京都大学医学部整形外科入局
昭和45年5月 : 医師免状取得
昭和45年11月 : 天理よろづ相談所病院
昭和47年4月 : 大阪府立大手前整肢学園
昭和48年1月 : 兵庫県立塚口病院
昭和50年6月 : 近畿大学医学部整形外科助手
昭和53年4月 : 近畿大学医学部整形外科講師
昭和58年7月 : 米国Alfred I . duPont 研究所 リサーチフェロー(1年間)
昭和62年4月 : PL病院整形外科部長(出向、2年間)
平成2年3月 : 医学博士号取得
平成2年8月 : 天理よろづ相談所病院整形外科副部長
平成2年8月 : 近畿大学医学部整形外科非常勤講師
平成11年4月 : 天理よろづ相談所病院整形外科部長、リハビリセンター長
平成17年4月 : 京都大学医学部整形外科臨床教授
平成19年4月 : 田北病院副院長に就任
平成27年1月 : 田北病院院長に就任
平成28年1月 : 奈良県立医科大学 臨床教授

 メッセージ

私は平成19年4月天理よろづ相談所病院より、田北病院へ就任し、特に脊椎外科と関節外科の奈良県下でのセンターを目指しています。難病とされている頚椎後縦靭帯骨化症に対する手術は開発者でもる、桐田良人先生に師事し会得しています。脊椎変形も特に米国において習得した側彎症に対する手術を積極的に施行し、さらに脊椎疾患一般にも適応があれば顕微鏡や内視鏡やインステュルメンテーションも導入します。また、関節外科も全ての部位に対応は可能です。




 石崎歩(Ishizaki Ayumu)


 所属学会

日本整形外科学会
日本手外科学会





非常勤医師

 仲川喜之(Nakagawa Yoshiyuki)



整形外科手術件数

2024年間総手術例数 1,095件
骨・関節外傷観血整復術 387件
上肢 鎖骨骨折 17
肩鎖関節脱臼 0
上腕骨骨折頚部骨折 19
上腕骨骨幹部骨折 5
上腕骨顆上・顆部骨折 9
Monteggia骨折 0
前腕骨折 95
手根骨・手指骨折 71
その他 11
下肢 骨盤骨折 0
大腿骨頚部骨折 72
大腿骨骨幹部骨折 3
大腿骨顆部骨折 3
膝蓋骨骨折 6
脛骨顆部骨折 7
脛骨骨幹部骨折 2
足関節果部骨折 37
踵骨骨折 2
その他 23
脊椎 頚椎脱臼骨折 0
胸腰椎脱臼骨折 0
その他 5
軟部組織に対する手術 179件
筋性斜頚切筋術 0
開放創のデブリドマン 4
遊離皮膚移植 0
有茎皮弁 4
ばね指 45
手の腱手術 68
Achilles腱縫合 8
腱移行術 5
その他 45
切断 17件
上肢 0
手指 0
0
大腿 1
下腿 1
その他 15
血管・神経(Microsurgical) 28件
血管吻合・移植 8
神経縫合・移植 6
神経剥離 4
肢指再接着 4
複合組織移植 1
その他 5
関節外科 212件
人工骨頭 59
人工関節 股関節 14
膝関節 26
足関節 0
肩関節 0
その他 3
骨切り術 骨盤骨切り術 0
大腿骨骨切り術 0
高位脛骨骨切り術 0
外反母趾矯正術 0
その他 1
再発性または習慣性脱臼 6
膝蓋骨 0
靭帯・その他 肩腱板断裂 6
足関節靱帯損傷 7
膝靭帯縫合・再建 1
半月板手術(観血) 11
関節鏡 関節鏡検査 3
鏡視下手術 50
滑膜切除術 9
関節固定術 4
関節形成術 5
その他 7
脊椎外科 47件
頚椎 頚椎前方固定術 5
頚椎脊柱管拡大術 1
腰椎 腰椎椎弓切除術 23
腰椎Love法 10
腰椎固定術 2
側弯症手術 3
脊椎腫瘍摘出術 0
脊椎カリエスに対する手術 0
その他 3
腫瘍手術 106件
良性軟部腫瘍 8
良性骨腫瘍 3
悪性軟部腫瘍 3
悪性骨腫瘍 0
転移性骨腫瘍 0
その他 92
先天性疾患 0件
手・足先天奇形 0
股関節脱臼 0
内反足 0
その他 0
感染性疾患 16件
化膿性骨髄炎 9
化膿性関節炎 0
骨結核 0
関節結核 0
その他 7
その他 103件


日本整形外科学会症例レジストリー(JOANAR)構築に関する研究について

詳細についてはこちらをご参照ください。