幸寿苑ブログ

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2024.05.01

新年度が始まりました🌸

清々しい新緑の季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

新年度が始まり、幸寿苑リハビリ部に新しいスタッフが加わりました。今年度も皆様どうぞよろしくお願い致します😊

さて、今回はよく健康診断で目にする検査項目や健康との関係についてお話ししていきたいと思います。

総コレステロール 基準値140~199(mg/dl)

総コレステロールは細胞膜の構成、胆汁、ステロイドホルモンの前駆物質(化学変化を起こしてその物質になる前の状態)になります。食事から吸収されるコレステロールは約3割、残りの7割は肝臓などで生成されます。

中性脂肪 基準値30~149(mg/dl)

血液中の脂肪成分で、体内に最も多く存在します。食事によって摂取される脂肪のほとんどを占めます。糖質の不足を補い、体を動かすためのエネルギー源として使われます。余分なものは脂肪組織や肝臓に貯蓄され肥満の原因となります。

LDLコレステロール(悪玉コレステロール) 基準値60~119(mg/dl)

・肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶ役割を持っています。

・蓄積していくと血管が細くなり血栓ができて動脈硬化を進行させます。

HDLコレステロール(善玉コレステロール) 基準値40(mg/dl)

・血管壁に付着する余分なコレステロールを取り除いて肝臓へ運びます。

・抗動脈硬化作用があります。

・HDLコレステロールを上げるには?
糖質やアルコールを控え、アジやサバなど不飽和脂肪酸を多く含む青魚を摂取しましょう。

LH比 基準値1.5以下
計算方法 LDLコレステロール÷HDLコレステロール

LH比     血管の状態
1.5以下   綺麗で健康な状態
2.0以上   コレステロールの蓄積が増え動脈硬化が疑われる。
2.5以上   血栓ができている可能性あり。心筋梗塞のリスクも。

・コレステロールは比率が大事
女性ホルモンのエストロゲンにはLDL/HDLコレステロールの良好なバランスを維持する働きがあることが分かっています。しかし女性は更年期になるとエストロゲンが急激に減少しLDLコレステロールが上昇してしまいます。

コレステロールの1日の摂取量

・1日の摂取量は300mg以下

コレステロールを上げる食品

乳製品、脂身の多い肉、インスタントラーメン、ポテトチップス、卵(鶏卵、魚卵)、レバー、イカ、たこ、海老、うなぎ、マヨネーズなど

コレステロールを下げる食品

大豆食品、野菜、海藻、青魚、玄米、植物性油(ピーナツ油とヤシ油を除く)

野菜、きのこ、海藻類に多く含まれる食物繊維は、肝臓でのコレステロール合成を減らし、体外への排出を促進する効果があります。

基礎代謝

・生命を維持するために最低限必要なエネルギーのことです。

・基礎代謝は一日のエネルギーの約60%を占めます(肝臓や脳などが多くを占めており、筋肉は20%程度)

基礎代謝は加齢に伴って低下していきます。基礎代謝を上げるために筋力トレーニングをして筋肉量を増やしましょう!!スクワット、お尻上げ、踵上げなど大きな筋肉を鍛えるとエネルギーが効率的に使われ基礎代謝upにつながります。

①スクワット

②お尻上げ

③踵上げ

それぞれ10回程度の運動を1~3セット、体調に合わせて無理のない範囲で行って下さい。

有酸素運動の効果

①LDLコレステロールを下げる

②脂肪燃焼や心肺機能の強化

③生活習慣病の予防、改善

④筋肉量の維持・向上

⑤認知症の予防

⑥ストレス解消

ストレッチや体操を1日10分程度、散歩、ウォーキングを1日20分程度、筋力トレーニングを1週間に2回程度行うことが推奨されています。

食生活を見直し、適度な運動を取り入れ、日々の活動量を増やしていきましょう!!

◇おまけ

先月のブログには載せられませんでしたが、今年も綺麗な桜が咲きました🌸